SFマガジン 1981年5月号

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目次

「科学日険時代」ー會津信吾 雑誌〈少年倶楽部〉が創刊されたのは大正三年一一月のこわってくる。まず小説では佐藤紅緑、佐々木邦、山中峯太郎、 と。後に″講談社文化″として児童文学史上のエボックとなっ南洋一郎、高垣眸、平田晋策らのスターを次々と生み出し、漫 た〈少倶〉も、創刊当初は他の少年雑誌とさしたる違いはなか画でも「のらくろ」「冒険ダン吉」で大当りをとるなど、名実 ともに日本一の少年雑誌の感があった。 ーの〈少 ″陽気に元気に生き生きと″ ( 佐藤紅緑撰 ) がモット 大正時代の少年雑誌といえば、まず最古参の〈少年世界〉 ( 博文館 ) があった。それから実業之日本社の〈日本少年〉と年倶楽部〉を健全路線とすると、〈少年世界〉〈譚海〉〈日本 博文館の〈少年少女譚海〉、加えて講談社の〈少年倶楽部 >• : 少年〉のほうは雰囲気がいかにも俗つ。ほく、なんとなくいかが この四誌がおおむねメジャー。そのほかにも〈海国少年〉〈飛わしさ と言っても変な意味ではないが の漂うのが特 行少年〉〈帝国少年〉〈世界少年〉〈武侠少年〉〈少国民〉徴。いわば駄菓子の味、っていうところだ。 〈少年王〉 +-• o 、がひしめきあっており、まさに当時は少年 これらの少年雑誌には比較的よくが載ったが、ことに 雑誌の群雄割拠時代だったようだ。 〈少年世界〉はかなり積極的に路線をうちだしていた。そ もっともこれが昭和になると、まともに生き残ったのは結局んなわけで、今回はふだん〈少年倶楽部〉の威光 ( ! ) の影に 〈少年世界〉〈日本少年〉〈譚海〉〈少年倶楽部〉くらいのもなってあまりスポットの当たらない〈少年世界〉のの話な の。なかでも戦前の〈少年倶楽部〉の充実ぶりはすばらしく、 どしてみようという、実に大胆かっ斬新な企画 ( どこが ! ) で いま雑誌をひらいてみても編集部の気迫が誌面からビンビン伝お送りする。 第六回 〈少年世界〉 4

輪廻転生にまつわる謎は深まる 我、らが宀女自の日々〈連載第四回〉 科学冒険時代第六回〈少年世界〉 ラボ一フトリー 石原博士の研究室③重力エネルギーを解放せよ " ( 〔 ) クイーンとフラッシュゴードン サイ・ファイ・セットー 野田昌宏のセンス・オプ・ワンターランド⑩ エンサイクロへディア ータース・ストーリイ ◇連載◇トワイライト・ワールズ 誕生③ ・スキャナー今年のヒューゴー賞最有力候補「タイム・スケー。フ」 ・スター、ンツフ・ライフラリイ@ ・アワード・ア・ラ・カルト④国際幻想文学賞 ・サイエンス・トピック丸山ワクチンの審査再開 ・レビュウ DIMENSION 0 世界 cnu- 情報 ( 島田武 ) バックナンハーのお知らせ ◇連載コミック◇ 銀の三角因消失と再生 特別企画連載 3 新連載ェッセイ 173 59 て れ と 天野嘉孝 安田均 スタジオぬえ 0 安田均 池見照ニ 伊沢昭 / 大宮信光 / 中島梓 / 森下一仁 霜月象一 0 野田昌宏 9 ヒーター・ニコルズ編 安田均訳 鏡ー明 萩尾望都 〈当津信吾 4 石原藤夫 難波弘之 1 2 1 78 271 ン造一責子 シ淵井武 一岩桜宮南 レ ト雄子之宏 ス 苑直 ラ農井藤山 イル《新加横 ・トをア 加藤直之 表紙 宮武ー貴 目次カット 扉・目次レイアウト安藤三香子

ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢ聞ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅡⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅧⅢⅢⅢⅢⅢ聞ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢ 三年間に一三篇といって笑うなかれ。専門誌が四種類も 〈少年世界〉は明治二八年一月の創刊。博文館の発行で、創刊出ている現在ならいざしらず、昭和初期にこれだけページを 当初は月二回の発行だったが、間もなく月刊になった。廃刊はに割く小説誌など稀も稀、ハワイ・マレー沖海戦だったので 昭和八年の一月号。 ある。他に例をとれば大人向けの〈新青年〉があるくらいで、 博文館では明治二二年一月に〈日本之少年〉という雑誌を創名にし負う〈少年供楽部〉ですらは年に長篇が一本載るか 刊しており、ほかに〈少年学術共進会〉 ( 明治一一三年創刊 ) 、 どうかという状態だったのだ。 惜しむらくは〈少年世界〉の蜜月時代が短期間に終った 〈幼年雑誌〉 ( 明治一一四年創刊 ) 、〈筆戦場〉 ( 同 ) の計四種の子供向け雑誌を発行していたが、これらを合併してことだが、今さらそんなことを嘆いてもしようがない。まあ、 総合的な児童雑誌として創刊されたのが〈少年世界〉である。 一時的にもに傾いてくれただけでもよしとしなければなる 前身誌〈日本之少年〉には・マッコール「金星旅行」ほかまい のが連載されていたが、ごたぶんにもれず〈少年世界〉に まず、〈少年世界〉ととの親密な結びつきの始めは、昭 も創刊当時からヴェルヌ「十五少年」、キングストン「北極探和五年四月号からたろう。表紙をみると、タコが逆立ちしたよ 検」、武田桜桃「星の世界」ほか数多くの作品が紹介されておうなカッコの怪物が人間を追いまわしてる絵が描かれている。 学 4 説″あるいは″学理小説″の名のもとに掲載題して″空魔襲来″ 林唯一の画だ。この号に載った に意欲的な姿勢を見せた。 は、小野廸夫「科学怪奇空魔襲来」と日夏恒夫「科学落語 この〈少年世界〉がもっとも本格的にの掲載を開始した火星に行く」の二篇がある。 ストーリー 。隕石の のは、だいたい昭和五年から廃刊まぎわの昭和七年までの三年 小野廸夫「空魔襲来」は当月のカバー 間。この約三年のあいだに、長篇四、中篇五、短篇四の計一三中からタコ型宇宙人が現われ、白熱光線で町を焼き払いながら 篇のが集中的に発表されている。 人間狩りをする : : : という筋で、もちろん『宇宙戦争』の焼き 直しだ。おもしろいのはこの「空魔襲来」のイラスト ( 嶺田弘 号 画 ) に出てくる逆さダコで、実はこれ〈アメージング・ストー 第 リーズ〉に発表されたフレッチャー ・プラット作「蛸の生活 年 圏」 "The Octopus Cycle" ( 一九二八 ) という小説の挿し絵 からの転用なのだ。表紙画も〈アメージング〉の模写で、今で 明 はとても考えられないような話だが、ベルヌ条約のない昔は平 然とこんな事が行なわれていたらしい 年 日夏恒夫「火星に行く」のほうは五ページほどのショート・ 少 ンヨート。 新発明のドコマデモミール式望遠鏡によって火星に 文明が発見され、さっそく地球から代表を一人えらんで火星に 5